日本語には英語のように「冠詞」というものが無いので、使いこなすのが難しいと思う方も多いのではないでしょうか。
今日は押さえておきたい基本的な冠詞のルールについてご説明します。また最後に、よくやりがちな冠詞の間違いについて4つまとめました。これを防ぐだけでも、印象が変わってきます。
基本的な「冠詞」のルール
英語の冠詞は不定冠詞と呼ばれるa / an、定冠詞と呼ばれる theがあります。その2つに加えて、冠詞を使わない場合があり、無冠詞(ゼロ冠詞)などと呼ばれます。
a / an (不定冠詞)は「ある一つの~」という意味です。数えられる名詞の単数形の前につきます。the (定冠詞)は「特定の~」という意味です。すでに話題に出ている名詞や一般的に知られている名詞に使います。
a / anとtheの違いは、次の考え方が基本です。theは、話し手(自分)が「聞き手(相手)は自分がどれについて話しているか知っている」と思うときに使います。a /anは聞き手(相手)がどれについて自分が話しているのかはすぐにはわからないと思うときに使います。
判断の方法を、下記のフローチャートにまとめてみました。
Let's try!
- スタート!
- Q: 聞き手(相手)は、話し手(自分)が何を指しているか、わかっているか?
YESの場合 | NOの場合 | NOの場合 |
↓ | かつ 単数の数えられる名詞 | かつ 複数形の名詞 数えられない名詞 |
↓ | ↓ | ↓ |
"the" | "a / an" | 無冠詞 (冠詞をつけない) |
↓ | ↓ | ↓ |
(例) Who is the girl in the car over there? Could you pass the salt? | (例) A girl phoned this morning. | (例) She is afraid of dogs. I need help. |
これだけは間違えない!4つのルール
1)a / anを複数形や数えられない名詞につけない。
(例)Our garden needs water. (✕ a water)
(例)We saw a girl at the door. (✕ a girls)
2)the を所有格(my, yourなど)、指示語(this, thatなど)のような限定詞につけない。
(例)my work (✕ the my work)
(例)a friend of mine (✕ a my friend)
3)数えられる単数形の名詞は必ず冠詞か限定詞 をつける。
(例)Give it to the cat/my cat /a cat /any cat /every cat …). (✕ Give it to cat.)
4)すべてのものについて言いたいとき(総称として)は、theをつけない。
(例)Elephants can swim. (✕ The elephants )
(例)Do you like animals?(=all animals) (✕ the animals)